糖尿病性腎症の改善の方法は食事制限にあり

一日3回の食事の量は、毎食ごとなるべく同じくらいがよいのですが、夕食の分量に多く偏ってしまいます。忙がしくて、食事には20分の余裕をもって食べることです。ゆっくり食べた方が、血糖値の上昇を抑えられたり、満腹中枢が刺激され食欲が満たされるからです。どんなに忙しくても、短時間で食事をと摂るようなことは控えましょう。食物繊維には血糖値を下げるメリットがありますので、より多くの海藻類・きのこ類を食べるようにしてください。ポテトやコーンは糖質が多いので要注意です。糖尿病とは、血糖値を下げるインスリンというホルモンがバランスを崩し、継続的に血糖値が高いままの病気です。糖尿病性腎症発症後は治療の目的として、生涯にわたり血圧・血糖・血清脂質などの血中の状態や体重の理想的な数値を維持することで、例えば、網膜症・腎症・神経障害などの合併症、心筋梗塞・脳梗塞・足壊疽などの動脈硬化症を予防し、健康な人と同様に活動的な日常生活や実り多き時間を過ごすことです。食事療法をはじめとした治療が適切に行われれば、糖尿病に追随するその他の病症(合併症や動脈硬化症など)も回避できます。もし糖尿病になってしまったら、好きなものを食べられないと思い込んでしまう患者さんが多いことでしょう。しかし、糖尿病を患ったからといって、大抵の食べものを摂ることができます。普段の食事とは異なるメニューが「食事療法」というわけではなく、食べ物の栄養バランスと総摂取エネルギーを考えながら実践することが目的になります。もともと食事療法の目的は、糖尿病性腎症の方だけに必須な条件ではなく、健康なひとでさえ日常的に意識しないといけないということです。糖尿病性腎症は、1型糖尿病性腎症・2型糖尿病・その他の糖尿病性腎症に大別できます。なかでも、毎日の食事や生活スタイルが深く関わり患者数の最も多いのが、「2型糖尿病性腎症」です。初めは血糖値が高いこと自体に自覚症状を感じないことが多いですが、その状態が継続、悪化してしまうとやがて合併症を引き起こす要因となります。適切でない食習慣は2型糖尿病性腎症の原因にもなりかねないので、治療の目的として食生活の改善が重要です。体重や血糖をコントロールし糖尿病性の合併症を予防、または悪化を阻止するのが食事療法の目的です。人は加齢とともに筋肉でのインスリンによる糖取り込みが減少します。そのため、血糖値が上昇しやすくなります。食事の後は一段と、ブドウ糖が体内へとすぐに吸収されるため血糖値が上昇します。血糖値が上昇するのを防ぐ方法として「ベジタブルファースト」があります。まずは野菜から食べるといった食事法です。食物繊維を豊富に含むゴボウやキャベツといった野菜は、ほかの食品の消化吸収を緩やかにする効果があります。ご飯や麺類といった炭水化物に含まれる糖質の吸収もゆっくりとなるため、ブドウ糖が体内に吸収されるのを軽減します。「緩やかな糖質制限食」は、1食につき摂取する糖質が40gまでとされています。一日三度の食事をバランスよく摂り、ご飯の量を減らすことが重要です。若い人が好む「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」が一番不適切です。「カツ丼とざるそばセット」のようなものも同様です。要するに、糖質過多の食習慣はよくないということです。糖質制限の観点からも「幕の内弁当にしましょう。そしてご飯は半分残しましょう」と、指導しています。「緩やかな糖質制限食」では、カロリーはあまり気にせず、野菜やお魚・お肉なども豊富に摂取しましょう。いろいろな栄養素を適量とるのが、糖尿病性腎症の進行を予防する食事法でもあります。適正なエネルギー量の範囲内で、バランスのよい食事をとるためにヒントとなるのが、「糖尿病食事療法のための食品交換表」です。普段私たちが食べている食品を食品交換表で照らし合わせてみると、その中に多く含有される栄養素ごとに、6つの食品グループと表で示し調味料とは分けて、食品の重量を1単位80kcalとして掲載しています。そうした食品交換表を参考にすることで、料理の種類も豊富になります。体内時計の乱れには2型糖尿病性腎症や肥満を伴う危険性が潜んでいます。普段わたしたちが行っている睡眠・糖代謝・脂質代謝、また体温・血圧など、全ての生理機能には日内リズムがあって、いわゆる「体内時計」によってコントロールされています。「体内時計」と日々の生活スタイルは、密に関係します。「時間栄養学」は「体内時計を考えた栄養学」を表したものです。「何をどのくらい食べるか」という従来の栄養学に、「食べるタイミング」といった体内時計の特質を付け足し、食事のタイミングと作用について新しく研究する分野です。もしあなたが、お医者さんから1日1600kcalの総摂取エネルギーが理想的だと言われた場合、食品との置き換えの目安が1日20単位になりますが、栄養素の種類がバランスよく含まれているかを考えて選ぶことが大切です。「食品交換表」には、代表的な外食メニューも載っています。目で見てカロリーなどがわかるようになりましょう。なかには薬物療法を行っている患者さんもいると思いますが、食べものを摂るタイミングをしっかり意識しておかないと、低血糖を促すリスクが高まるので注意することです。その季節独特の食材をメニューに取り入れたり、外食の仕方をうまく取り入れながら、食事療法を上手に活用してください。糖尿病予備群と言われた事のある方のなかには、「自分には何の自覚症状もないから、好きなものを食べて、適度な運動も必要だと思うけどできない」と考えている方々もいるでしょう。大抵は糖尿病性腎症予備軍で症状が出ることは稀なので、予防のための注意を払うことは少ないかもしれません。糖尿病性腎症の予備軍から境界型になってくると、様々な体調の変化が顕れてきます。上昇した血糖値を下げるために欠かせないホルモン、インスリンの数値に変化が及ぶ状態は、無自覚のうちから顕れ、やがて糖尿病と診断されます。

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